認可外保育施設の保育スタッフの配置基準は?
2025.05.19

認可外保育施設の保育スタッフの配置基準は?
こんにちは!一時預かり・託児所開業サポートの油谷です。
今回は『認可外保育施設の保育スタッフの配置基準は?』についてお答えしていきます。
国や各自治体により「園児に対して何人の保育士を保育に充てるか」という人員のセッティングに関する基準が設けられています。この基準を遵守することで、適切な運営環境にあると判断され、スムーズに開園することができます。計画通りに保育施設の開園・運営をするため、自園のある自治体の配置基準のチェックや確保すべき保育士数を求める方法を知っておくことが重要と言えます。
原則として、ひとつの保育施設では保育士を常に2人以上配置しなくてはいけません。“常に”というところに注目すべきで、保育すべき対象児童が1人でもいる間は、必ず保育スタッフが2人以上必要なのです。
このような園運営に最低限必要な条件を設けることで、保育士ひとりひとりが抱える保育への負担を軽減することができます。これにより余裕のある保育サービスの提供が可能になり、安心・安全な保育へと繋がっていきます。
⚫︎配置基準
子どもの年齢によって保育士の配置基準は異なります。
- 0歳児3人につき1人
- 1・2歳児6人につき1人
- 3歳児20人につき1人
- 4・5歳児30人につき1人
上記は例として、園児数に対して必要な保育士数をおおまかに記載したものです。これに保育スタッフを常に2人以上配置する(1人は有資格者)という条件がプラスされます。また、認可保育園の場合は各自治体運営となるので、より多様な配置基準が設けられています。
保育士不足が問題視されていますが、保育士が急に休むことになっても、迅速に人員を補充できるほどの余裕が欲しいのです。そこで、欠員時の人員補充や保育の安全性を考慮して多くの場合、最低基準よりも多くの保育士や保育補助を確保しています。
定員数÷配置基準=保育士の配置人数となるため、
例えば、0歳3人、1歳3人、2歳6人いた場合、
(3÷3)+(3÷6)+(6÷6)=2.5
小数点以下は四捨五入ですので、保育スタッフは3人必要でその内1人は保育士、または看護師となります。
心身をリフレッシュするための休憩や休暇を取ることは保育の質の向上には欠かせません。そのため、そのような時間をしっかりと確保できるように配置人数に余裕を持って保育スタッフを採用することが大切です。
保育の質を向上し、安心・安全な保育を実現するためには、保育士をはじめ、子育て支援員などスタッフの十分な人員配置が必要です。