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保育施設のニーズ調査

2025.03.31

保育施設のニーズ調査

 

こんにちは!一時預かり・託児所開業サポートの油谷です。
今回は『保育施設のニーズ調査』についてお答えしていきます。

私自身、開園前にニーズ調査を行いました。

開業サポート(ホイクメイト)を受講された方にはいつも驚かれるのですが、開園前に駅前や公園、子育て支援室、ママ友に一時預かりを利用したいか、希望する利用時間はいつか、どんなサービスがあれば嬉しいかなどの質問をアンケート形式にして50名ほどに聞き込みを行いました。根気がいる作業ですが、直接利用者様の声を聞けるチャンスと捉えれば、お話を伺うこともとても楽しく進みました。お利用者様が心から求めているものは何なのか、みなさまがどのようなことを子育ての中で感じているのか知ることがなければ、チラシやHP、Instagramで偽の言葉を並べても届かないと思います。それくらい「ニーズ調査」は大切なものかと感じています。

 

 

保育施設開園前のニーズ調査の目的

 

ニーズ調査では、利用希望者がどの程度いるのかや、どのような保育環境が望まれているのかを事前に把握することが重要です。

こうしたニーズ調査を行わないまま開園してしまうと、実際には利用者がほとんどいなかったり、従業員の就業時間に合わない運営時間を設定してしまったりして、「誰も使わない保育施設」になる恐れがあります。

 

子育て世代の人数も、想像と実数とでは開きがある場合があり、大規模施設だからといって利用者が多いとは限らない点に注意が必要です。また、就業時間と保育施設の開園時間が合わなければ、朝夕の送り迎えが遅刻や残業を招きやすくなるといったリスクもあります。

私も開園当初は8〜18時という開園時間でしたが、お子様は朝、夕「お母さんといっしょ」を見てから登園されるので、9〜17時に開園時間も変更しました。

このように、保育施設が「安心・安全・安定」して運営されるためには、まずニーズを正確につかみ、利用者や現場の状況を総合的に考慮することが成功への第一歩になります。

 

 

 

ニーズ調査で特に確認するべきこと

 

主に「利用を希望する従業員数」「利用したい時間帯や曜日」を最初に把握することが肝心です。

院内保育施設ではシフトや夜勤、企業では繁忙期や退勤しづらい空気などによって、求められる保育時間は大きく変動します。そのため、単に朝から夕方まで預かればよいというわけではなく、業務形態に合わせて柔軟なスケジュールを検討する必要があります。

加えて、夜間保育や日祝保育をどの程度望むか、病児保育が必要か、幼稚園との二重保育のニーズはあるか、といった追加オプションの希望も重要な調査事項です。

もし利用者が少なければ、オプションの導入コストだけがかさみ、運営費の無駄につながりかねません。細やかな要望としては、「送り迎えや弁当準備の負担を減らしたい」「教育カリキュラムを充実させてほしい」「急な残業にも対応してほしい」などが考えられます。

人数だけでなく、こうした声をしっかり集約し、運営内容の方向性を明確にすることが、質の高い保育環境づくりに必要といえます。

 

 

開園前のニーズ調査は、失敗を回避し「使われ続ける保育施設」をつくるために欠かせないプロセスです。利用者の勤務環境や子育て世代の実数を正しく把握することで、開園時間・定員の設定、夜間・日祝・病児保育などの導入を現実的に検討できます。

また、すべての要望に応える必要はなく、あくまで施設や企業が保育施設を設置する目的に合致し、運営可能な範囲に絞って対応することが重要です。

大がかりな運営を一度にスタートさせるよりも、まずは最小限のスケールで始め、実際の利用状況を見つつ必要に応じて拡張するほうがリスクを抑えられますね。

 

 

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