保育園の節電方法は?
2024.06.18
保育園の節電方法は?
こんにちは一時預かり・託児所開業サポートの油谷です。
今回は『保育園の節電方法は?』についてお答えしていきます。
照明、空調・換気、その他設備の節電する方法をお伝えします。
保育園の照明を節電する方法として挙げられるのが設備の変更です。照明が消費する電力は全て同じではなく、種類によってかなり異なります。少しでも節電したい場合は、現在使っている照明の種類をチェックしてみましょう。
中でも節電効果が期待できるのがLED! 切り替えることによって電気代を減らせる可能性があります。託児所ハピネスもLEDに切り替えています。もちろん設備投資コストはかかるものの、設置後はランニングコストが抑えられます。保育園は毎月かなりの電気代がかかりますので、LEDの恩恵を受けやすいといえます。
LEDは蛍光灯タイプや一体型、ダウンライトやランプなど、さまざまな種類があります。寿命も長いため、一度交換すれば長期間使い続けることが可能です。さらに照度や人感センサーを設置すれば、自動で点灯・消灯できるため、ムダな電力の消費を抑えられます。
なお、LEDは色温度・演色性によって見え方が変わります。選ぶ際はしっかり確認しておきましょう。また、LEDへの交換時に工事が必要なケースもあります。対応可否が分からない時は、電気工事業者に確認してもらうと良いですね。短期的に見るとコストがかかるように思いますが、5年10年と長期的に続けると考えるとコスト高も感じなくなりますよ。
空調・換気設備を節電するうえで重要なのが温度管理です。空調や換気設備の消費電力は、温度設定によって大きく変動します。そのため、季節や状況に合わせた温度管理を徹底することが大切です。保育所内で温度管理を徹底するために、ルールを決めたり、マニュアルを作成したりなど、明確な基準を設けておくとよいでしょう。
環境省では、冷房の設定温度を28度(※1)、暖房の設定温度は20度(※2)にすることを推奨しています。赤ちゃんが快適な室温は夏なら25〜28℃、冬は20〜25℃といわれています。体感温度は人それぞれ異なりますが、温度の基準で迷った場合、子どもたちに聞いたり、触ったりしながらベストな温度を見つけると良いですね。
一方、空調の温度を28度以下または20度以上にした場合、消費電力は増えるので注意が必要です。ただし、極端な低温(高温)も体調不良をまねく可能性もあるため、適切な温度を心がけましょう!
空調の効率を高めるために、扇風機やサーキュレーターなどを活用するのもおすすめです。冷気・暖気は上または下に留まりやすい性質があります。そのため、扇風機などで空気を循環すれば、室内の温度を均質化できます。室内の温度ムラがなくなるため、空調設備の効率もアップします。なお、扇風機やサーキュレーターは消費電力が少ないため、ランニングコストはさほど増えません。
ちなみにスタッフのエアコンの消し忘れが何度かあります。対策として、エアコンを消した写真を毎日閉園後にラインで送ってもらっています。スタッフの中には心配性な方もいて、家の鍵も何度もチェックしに帰宅したことがあるそうで、この方法にしてから、安心していると言ってもらえています。エアコンによっては業務用でもタイマー機能もあるので、導入されてみてくださいね。
※1参照元:COOL CHOICE(https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/article/2020_action_detail_004.html)
※2参照元:COOL CHOICE(https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/warmbiz/about/)
この他にも、保育園の節電に寄与するさまざまな機器があります。余裕がある場合は導入を検討してみましょう。
太陽光発電設備の導入
一軒家などで保育施設を開演される方は太陽光発電設備の導入も検討してみましょう。設置費用はかかるものの、電気代の削減につながる可能性があります。また、太陽光という電力源を確保できるため、停電や災害にも備えられますよ。
その他にもコンセントの差し込みを節電タップにしたり、温風機や除湿機、乾燥機などはタイマーを設定して使用するなど、経営面だけではなく環境のためにも節電に取り組んでみてくださいね。