一時預かり保育施設の「安心と優しさ」をデザインで伝える
こんにちは!一時預かり・託児所開業サポートの油谷です。
今回は『一時預かり保育施設の「安心と優しさ」をデザインで伝える』についてお話ししていきます。
子どもを預ける保護者にとって、施設の第一印象は「安心」「清潔」「温かみ」が大切です。加えて、託児所ならではの「一時的な預かりでも快適に過ごせる環境」であることが重視されます。そこで、当施設「一時お預かり専門託児所ハピネス」では、パステルブルーをキーデザインカラーに据え、「安心・信頼感」「やさしい雰囲気」「遊びと学びのバランス」を内装に反映した設計をご紹介します。

パステルブルーという色は、「静けさ」「落ち着き」「清潔感」を視覚的に伝える効果があります。壁や一部アクセントには柔らかなパステルブルーを用い、天井や造作にはホワイトや淡いグレーを組み合わせることで、明るく開放的な空間に仕上げます。
また、素材選びもポイントです。床材にはキズや転倒の衝撃に配慮した衝撃吸収仕様のものを使い、壁の一部には手ざわりの良い無垢木材や珪藻土仕上げを取り入れることで“温かさ”と“健康への配慮”を両立します。参考にしたコラムでも「自然素材を使ったデザイン」が、健康被害やシックハウスへの対策として有効であると紹介されています。

一時お預かり専門の託児所だからこそ、「預けやすさ」「職員の動きやすさ」「子どもが安心して過ごせる動線」が大切です。
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入口~預かり受付~保護者の荷物置き場~保育スペースという流れをスムーズに、かつ視界良好に設計。入り口を入った瞬間保護者さまが室内を全て見渡せるようにしています。
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保育室内では、子どもたちが遊び・休憩・おやつ・絵本タイムなどを無理なく切り替えできるゾーンを移動できるゲートで作ります。3歳未満・3歳以上など年齢別の動きを想定し、安全に遊べるレイアウトを意識します。開園当初はおもちゃ棚を保育ルームに出していましたが、縦割り保育のため、引き出しを開けたいお子様とはいはいのお子様がいる空間ではケガにつながるため、ゲートの奥におもちゃ棚をしまうなど工夫しています。
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職員の目が届きやすく、保育中の見守り・対応がしやすいように、死角の少ない円形動線・回遊空間も検討しています。ワンルームのお部屋をゲートで仕切ることで子どもたちは集中して遊べて、保育者は見守りやすくしています。

お預かりという短時間利用の中だからこそ、「すぐに安心して預けられる」ことが大きな安心材料です。
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床材・手すり・扉などには転倒・衝突・指挟みを防ぐ仕様の建材を採用。
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トイレ・おむつ替えスペース・手洗い場は、幼児がひとりでアクセスしやすい高さやレイアウトに。明るく清潔に、安心して使える空間とします。
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換気・抗菌・清掃のしやすさにも留意。素材の選定や施工時の配慮で、衛生面・健康面を意識した空間にします。

短時間利用のお預かりだからこそ、子どもが「来てよかった」と感じられる環境にしたいものです。
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保育室や遊び場の壁の一部に、パステルブルー系のアクセントカラーを配して、そこに黒板塗装や英文字、イラストをさりげなく追加。これにより、遊び心・発見感を演出。子どもたちが「楽しそう」と感じる空間に。
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保育備品(キッズテーブル、イス、おもちゃ箱など)にもパステルブルーをアクセントに用い、統一感とブランド感を出します。「備品にもこだわる」ことが差別化につながります。
- 1年ごとに備品やおもちゃの買い替えを行い、飽きのこない空間作りを行います。
