「クラス運営をスムーズにするコツ ~子どももスタッフも安心できる環境づくり~」
2025.10.10

「クラス運営をスムーズにするコツ ~子どももスタッフも安心できる環境づくり~」
こんにちは!一時預かり・託児所開業サポートの油谷です。
今回は『クラス運営をスムーズにするコツ ~子どもも保育士も安心できる環境づくり~』についてお話ししていきます。
施設を運営する上で、「クラス運営がうまくいくかどうか」は、保護者からの信頼、職員の働きやすさ、子どもの安心感、施設の評価などに大きく影響します。
ここでは、複数リーダーの運用、スタッフ間の連携、園児との関わり方、年齢別対応などを含め、クラス運営を円滑にするポイントを整理してお伝えします。
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保護者の印象・評判
保育中の様子や対応がスムーズであることは、保護者間の口コミにもつながります。評判が良けれ ば新規利用希望が増え、逆に不安が感じられると入所をためらう原因になります。 -
職員の定着・モチベーション
保育士間が不仲であったり、認識にズレが多かったりするとストレスが増え、離職率が高まります。 -
トラブル発生率
子ども同士のケンカ・衝突・注意散漫などの問題が出やすくなると、保育の質にも影響します。
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報・連・相(報告・連絡・相談)のルール化
誰がどの情報を報告するのか、どのタイミングで連絡をとるか、相談はどこまで上げるか、などを共通ルールとして決めておくと混乱が減ります。 -
定期的なミーティングおよび情報交換会の設定
日常的な顔を合わせる時間とは別に、定期的に業務改善や困りごとの共有会を設ける。議題共有、議事録作成などを習慣化することでブラックボックス化を防げます。 -
ICT/システム活用で情報共有を円滑に
保育記録、健康情報、連絡帳、事故報告などをデジタル化・クラウド化することで、複数担任や代替保育士との情報伝達がスムーズになります。当施設はテトテルの予約、保育レポート作成アプリを導入してから円滑になりました。
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1日の見通しをチームで共有
日案(1日の流れ)を事前に全スタッフで確認し、リスクとなりうる場面を予測して対応を分担する。 -
「動」と「静」のメリハリを意識したプログラム構成
体を動かす遊びと、静かに集中する時間を交互に挟むことで、子どもの切り替えを意図的にサポート。 -
肯定的な言葉がけと声かけの習慣化
「良かったね」「ありがとう」のような声かけを意識的に増やす。否定型ではなく、希望型・誘導型の表現を使う。 -
偏った注意を避け、行動の背景を理解する
特定の子どもばかり叱らないようにし、注意の背景にある気持ちや状況を整理・共有する。
クラス運営をスムーズにするためには、人的・制度的・環境的な仕組みを整えることが必要です。
すぐ取り入れやすいアプローチとしては、毎日の朝会・終礼での情報共有、連絡帳のフォーマット統一、週1回の定例ミーティングなど。
運営を始めてからも、現場でのフィードバックを反映させながら改善していく姿勢が大切です。