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保育園の防災・災害対策

2025.01.20

保育園の防災・災害対策はどうしている?

 

こんにちは一時預かり・託児所開業サポートの油谷です。
今回は『保育園の防災・災害対策はどうしている?』についてお答えしていきます。

もしもの時に慌てずに対応するためにも、保育施設では普段から念入りに防災対策を行う必要があります。

このページでは、保育園での防災対策の種類や避難訓練を行う上での注意点などについて解説します。

 

 

保育施設の防災対策について

 

災害はいつ起こるか分からないからからこそ、日常的な防災対策が肝心です。

いざという時にも慌てないためにも、

  • 定期的な安全点検
  • 災害対応フローチャートの作成
  • 災害時の連絡網の整備

の3点には、特に意識して取り組みましょう。

 

定期的な安全対策

定期的に、

  • 建物にひびが入っていないか
  • 避難経路が荷物で塞がれていないか
  • 大きな家具はきちんと固定されているか
  • 重たいものが高い位置に置かれていないか
  • 非常用持ち出し袋は所定の位置にあるか

などについて確認し、スタッフ全員で共有するようにしましょう。

とくに、避難経路の確保の確認は重要です。「もしもの時には荷物をすぐにどかせる」と思っていても、実際の災害時の子どもが出口に向かって一斉に駆け出すという状況の中では、冷静に対応出来ない可能性があります。

 

災害対応のフローチャートの作成

災害時に冷静に対応できるように、災害の種類ごとに対応フローチャートを定め、スタッフごとに、

  • 子どもを安心させる
  • 保護者と連絡する
  • 持ち出し袋の準備をする
  • 自治体と連絡する
  • 情報収集をする…

といった役割を予め割り当てておきましょう。

 

災害時の連絡網の整備

 

災害時には、保護者や非番の職員などに迅速に状況を伝える必要があります。どの順番で連絡をすればいいのか冷静に判断できるように、あらかじめ連絡網(連絡体制)をつくっておきましょう。

また、電話が通じにくい状況に備えて、メールや災害用伝言掲示板、LINEやアプリといった代替え手段についてルールを定めておくと安心です。

 

 

避難訓練を行う際のポイント

 

定期的な避難訓練は、災害対策の一つです。

避難訓練を行うにあたっては、以下のポイントに気を付けましょう。

 

緊張感を保つ

繰り返し行っているうちに次第に避難訓練に慣れ、緊張間がなくなってしまった……ということになっていませんか?

避難訓練は、災害時の状況を具体的に想定しつつ、緊張感をもって実施しましょう。

また、ずっと昔に使った避難訓練計画を見直さずに使い続けている、という保育園も少なくありません。建物を改築したり、設備の一部が変わったり、建物の周囲の状況が変わったりしたら、そのつど避難訓練計画を見直すようにしましょう。

 

絵本や紙芝居で災害教育をする

実際に災害が起こると、子どもはパニックになってなって泣いてしまったり、先生の指示に集中出来なくなったりしやすいもの。 子どもの防災意識を高めるために、普段から地震や火事になったときどんな行動をすればよいかを伝える絵本や紙芝居で、災害教育をするようにしましょう。

普段慣れ親しんでいる絵本などで学ばせておくことで、実際に災害が起きたときに、子どもも避難訓練通りに対応しやすくなります。

 

避難経路の一部をお散歩のコースに取り入れる

見知らぬ道での避難は、子どもにとってストレスやパニックの原因となります。

お散歩のコースに避難経路の一部を取り入れ、子どもを避難経路に慣れさせましょう。

また、先生と子どもとで実際に避難経路を歩くことで、道の狭さや死角の多さといった思わぬ問題点を見つけるきっかけにもなります。

 

 

 

防災管理定期点検報告とは?

 

防災管理定期点検報告とは、災害による被害を最小限に抑えるために、幼稚園を含む大型の建築物で年に一度行うことが義務付けられている点検です。

防災管理定期点検報告をおこなうにあたっては、防火対象物点検資格者資格をもつ専門の業者に検査を依頼し、点検結果をまとめた上で管轄内の消防庁および消防署長に報告書を提出する必要があります。

なお、防災管理定期点検報告を怠ると、消防法違反36条となり、30万円以下の罰金および拘留刑が科せられることがあります。

 

 

一時預かりとなると毎日来園する子どもが変わるため、避難訓練も大変なことも多くなります。

しかし、万が一に備え慌てないためにも避難訓練はとても重要です。ぜひポイントを押さえて、防災対策もされてください。

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