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保育施設で起こる事故は?

2024.11.29

保育施設で起こる事故は?

 

こんにちは一時預かり・託児所開業サポートの油谷です。

今回は『保育施設で起こる事故は?』についてお答えしていきます。

今まで保育と縁がなかった事業主が社内や敷地内に保育所をつくる場合、運営や経営、サービスの質とともに、子供の命を預かるリスクについても理解しておく必要があります。

開業サポートの講義の中で私が体験したお預かり中、救急車を要請しようと「悩んだ経験」などもお話しています。

開業前に起こりえる事故を予測して準備や訓練をしておけばいざというときに対処できます。

保育施設の事故件数は、保育施設が2,121件。

事故の件数は年々増えています。

お子様の大切な命を預かる施設をつくろうと検討している方は、事故を未然に防げるような対策が大切なのです。

引用:令和5年教育・保育施設等における事故報告集計/こども家庭庁https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/68cc3ca7-8946-43e9-939c-5ec2113f1512/832f7db8/20240801_policies_child-safety_effort_shukei_09.pdf

 

 

事故が起きやすいタイミング

 

保育施設で事故が起こりやすいタイミングをシーン別に分けて解説していきます。

お食事・おやつタイム

食事中やおやつの時間に起こりやすい事故としては、食べものをのどに詰まらせて窒息する事故です。

また食物アレルギーについても十分に気をつける必要があります。保護者からアレルギーの有無を聞いておき、対象の食べ物を省くのはもちろん、そのお子さんの食事中やおやつタイムに対象の食べ物を口に入れないように管理しましょう。

小さなお子さまの場合、自分のアレルギーを理解していないことがあり、周囲のお友達からお弁当のおかずやおやつをもらい、誤飲することがあるからです。また、私の施設では食後に「アーン」としてもらい子どもの口の中を確認しています。

お昼寝タイム

子どもを預かる保育施設で気をつけたいのが「昼寝中の事故」です。こども家庭庁のまとめによると、うつぶせ寝が原因の死亡者数は次の通りです。

  • 2019年:61件
  • 2020年:78件
  • 2021年:95件
  • 2022年:81件
  • 2023年:47件

参照元:こども家庭庁https://www.cfa.go.jp/press/ce2f4266-d85b-47e2-8cd0-387c59f9d791

このようにお昼寝中の事故は、死につながるケースがあるため、寝具や寝かせ方の配慮、ひとりにしないなど安全環境を整えることが必要です。最近ではセンサーも販売しており、私も購入しました。

お散歩タイム

お散歩タイムは特に小規模の保育施設ほど必要になります。しかし、目的地への往復時や広い範囲に移動する子ども達を見守るのは大変です。

車両の交通量が少なく歩道が確保された散歩ルートや、目的地の安全確認、引率するための十分な保育士の数など揃えることが必要です。

 

 

遊具

園庭や室内遊具で遊んでいる最中に怪我をすることがあります。その原因の多くは子ども達が遊具の正しい使い方をしていない、ジャングルジムなどの高い位置から飛び降りるといった案件が目立ちます。

子どもは大人が想像しないような行動を取るため、遊具で遊ばせるときも全体を見渡せる人材を配置する必要があるでしょう。

プール・水遊び

保育施設では6月頃から水遊びやプール活動が始まります。通常は子供達を遊ばせる保育士のほか監視員が配置されますが、遊び道具を片づけるわずかな隙に水難事故が起こる可能性もあります。

水遊びやプール活動は、子供たちの人数確認と共に、絶対に目を離さない人材を確保しなければいけません。

 

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